『浮遊するエコな平屋住宅』
宮島の対岸に位置するこの敷地は、過去、台風時の高波による床下浸水の被害があった経緯から、建物は地面より浮す計画としました。家族構成は30前半の若夫婦+子供2人、クライアントはオープンな空間を望まれたことより、平面の南側をパブリックスペース、中央を水廻りと中庭、北側はプライベートスペースで構成し、将来的に子供が大きくなった時、造付け収納家具で区切れるように考慮。基礎は上げたスペースを床下収納とし、両サイドに傾いた壁を、構造的に鉄骨のダブルブレースに持たせ、片方を亜鉛メッキ処理した上露出し、3.5m跳ね出すことで、宙に浮いたイメージの外観をつくり出しました。内部はキッチンとダイニングテーブルを兼ねた一枚板のステンレスの造付家具を製作し、床、少し傾いた壁をしな合板蜜蝋ワックス仕上とすることで、船底をイメージしています。海に隣接した建物のフォルムから「ボートハウス」と名づけ、まさに船出するイメージでたたずんでいます。
カテゴリ | 住宅 |
構造 | 鉄骨構造・鋼構造(S造) |
種別 | 新築 |
設計料金 | --円 |
所在地 | 広島県廿日市市 |
建築面積 | --平方メートル |
竣工 | 2010年--月 |
施工会社 | 占部建設工業 |
土居建築工房 |
広島県廿日市市平良山手2-2 |
0829-34-0300 |