都内の閑静な住宅街に、代々大切に受継いでこられたお住まいがある。
今回は若いご家族(夫婦と子供2人)が築80年の主屋に住われる為、
大規模な民家再生が行われる事となった。
建主のご希望は、・80年続いてきた民家の良さを活かしながら、現代の生活に合わせて改修をする。
・建物全体の耐震性を高める。・南の3つの主要な座敷は昔の姿を残し、北側を中心に新しい生活空間にする。
・土足で行き来し、そのままくつろげる土間と薪ストーブがほしい。
樹齢300年以上の無垢な材を造作に十分使い内装を行っているが、
時折古材も顔を出している。
外壁は漆喰塗り、内部は連続するデュッセル左官塗り、
緩やかにカーブした階段に鍛造黒皮仕上げの鉄の手摺、特選大谷石敷きの土間、
古い石を再利用して作った趣のある路地など、
随所に大工さん達をはじめとした職人さん達の優れた技術が光る現場となり、
毎回楽しみな現場通いとなった。
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