住宅密集地に立地する建物のあるべき姿とは・・・現在の近隣との関わり方を改めて考えた結果をファサードとして提案し、小さな子供を持つ家族が安心してのびのびと過ごせる家を創造しました。
視覚・聴覚的に安らぎの暮らしを提供するためにファサードの開口部は玄関ドアのみとし外部に対して閉じる一方、住環境の快適性を高めるため建物のヴォリウム内にリビングテラスとルーフバルコニーの2つの外部空間を挿入しました。
同時に室内の2階床レベルを何層にも分節化し、空間にずれを生み出すことで風と光の通り路を創りました。2つの外部空間は複数の階層に影響を与える配置とし、内部のずれと外部のずれを呼応させることで光に満ちた開放的な居住空間を創出しました。
内部の空間のずれは視覚的な広がりや視線の繋がりを誘発し、どこにいても家族の気配を感じることが可能です。
閉じたファサードは一見、周囲とのコミュニケーションを拒否しているようですが、特徴的なこのファサードに興味を持った近隣の方々が続々と訪問してくることでこの家を中心に小さなコミュニティが生まれています。
カテゴリ | 住宅 |
構造 | 木構造・木質構造 |
種別 | 新築 |
設計料金 | --円 |
所在地 | 千葉県千葉市 |
建築面積 | --平方メートル |
竣工 | 2011年--月 |
施工会社 | -- |
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